MY RESEARCH BLOG

January 25, 2015

日本では、2014年4月11日に「エネルギー基本計画」を閣議決定した。そのなかで、<一次エネルギー構造における各エネルギー源の位置付けと政策の基本的な方向 > として、以下の分類を提示している。
 発電(運転)コストが、低廉で、安定的に発電することができ、昼夜を問わず継続的に稼働できる電源となる「ベースロード電源」として、地熱、一般水力(流れ込み式)、原子力、石炭
発電(運転)コストがベースロード電源の次に安価で、電力需要の動向に応じて、出力を機動的に調整できる電源となる「ミドル電源」として、天然ガスなど
発電(運転)コストは...

January 24, 2015

 2014年4月には、気候変動政府間パネル(IPCC)の第5次評価報告書(AR5)の3つのワーキンググループの政策決定者向け要約が出揃った。そのなかで、新たな知見に対する考察をまとめておく。
 低い濃度目標レベル(二酸化炭素(CO2)換算で約450 ppm)を達成するためには、オーバーシュートシナリオも多くの分析で示されている。オーバーシュートシナリオは、特定の濃度目標を超える可能性を高め、早期の排出削減の重要性や技術開発・導入の重要性をより強調するものである。Z650オーバーシュートシナリオは、AR5で示されたRCP(代表的濃度経...

January 17, 2015

組織分析と言う新しい考え方が出てきている。すなわち、いわゆる故障やエラーを分析するのではなく、逆に頻繁に例があるうまく対応した事例を分析したらどうだろう、という観点が最近の事故分析の中では出てきている。そのキーワードが、「柔軟で復元力がある」という言葉で表される‘レジリエンス’概念である。これはリスクマネジメントの中で、「複雑かつ変化していく環境に対する組織の適応能力」と定義されている。おそらく、「流れ橋」みたいにすぐ復元できる仕組み、あるいはことわざとしてある「柳に雪折れなし」のように影響を受け流す構造、このようなものがレジリエン...

January 16, 2015

巨大複雑システムにおいて、技術の巨大化・複雑化と高度化に伴い、安全・セキュリティ問題がハードウェアから人間そして組織の問題へと、次第に社会化する現象があらゆる技術分野で発生している。これに伴い、事故やエラーの形態や社会的な受け止め方、またその分析方法も時代とともに変化している。当初はドミノ事故モデルとヒューマンエラー、次いでスイスチーズ事故モデルとシステムエラー、そして最近のとらえ方は組織事故と安全文化の劣化、である。
 これらの事故の分析から安全を議論する方向に対し、新たな動向として、様々な事象の良好事例に着目して分析するレジリエ...

January 15, 2015

情報システムなどの工学分野では、一般ユーザの心理的な弱点を利用する「ソーシャル・エンジニアリング」と呼ばれる攻撃が増加傾向にあり、情報セキュリティなどの技術的対策のみでは、信頼性を確保することが難しくなっている。ソーシャル・エンジニアリングの主な手法としては、他人になりすまして必要な情報を収集するなりすまし、ゴミとして廃棄された物の中から目的の情報を取得するゴミ箱漁り、清掃員、電気・電話工事人、警備員等になりすましてオフィスや工場等へのサイト侵入、後ろからPC情報を取得するのぞき見、などがある。
 ソーシャル・エンジニアリングは、人...

January 13, 2015

認知科学や認知システム工学の分野では、人間は必ず情報制約がある中で、文脈(コンテキスト)に沿って考え合理的に判断している。それを外部から後付で見るとエラーであると判断されることがある。これを、「文脈の中での限定合理性」と呼んでいる。
 組織の不条理な行動は、これまで人間の持つ非合理性で説明されることが多かったが、最近は人間の持つ合理性がその原因であると考えるアプローチが出てきた。組織(行動)経済学の3つのアプローチを示すが、取引コスト理論、エージェンシー理論、及び所有権理論の3つの理論に基づいている。その共通の仮定は「限定合理性と効...

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環境安全学研究所

Institute for Environmental & Safety Studies

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