日本のエネルギー基本計画の公表
日本では、2014年4月11日に「エネルギー基本計画」を閣議決定した。そのなかで、<一次エネルギー構造における各エネルギー源の位置付けと政策の基本的な方向 > として、以下の分類を提示している。 発電(運転)コストが、低廉で、安定的に発電することができ、昼夜を問わず継...
気候変動政府間パネル(IPCC)の第5次評価報告書(AR5)
2014年4月には、気候変動政府間パネル(IPCC)の第5次評価報告書(AR5)の3つのワーキンググループの政策決定者向け要約が出揃った。そのなかで、新たな知見に対する考察をまとめておく。 低い濃度目標レベル(二酸化炭素(CO2)換算で約450...
レジリエンスエンジニアリング
組織分析と言う新しい考え方が出てきている。すなわち、いわゆる故障やエラーを分析するのではなく、逆に頻繁に例があるうまく対応した事例を分析したらどうだろう、という観点が最近の事故分析の中では出てきている。そのキーワードが、「柔軟で復元力がある」という言葉で表される‘レジリエン...
事故とエラーのモデル
巨大複雑システムにおいて、技術の巨大化・複雑化と高度化に伴い、安全・セキュリティ問題がハードウェアから人間そして組織の問題へと、次第に社会化する現象があらゆる技術分野で発生している。これに伴い、事故やエラーの形態や社会的な受け止め方、またその分析方法も時代とともに変化してい...
セキュリティに及ぼす人間特性とその対策
情報システムなどの工学分野では、一般ユーザの心理的な弱点を利用する「ソーシャル・エンジニアリング」と呼ばれる攻撃が増加傾向にあり、情報セキュリティなどの技術的対策のみでは、信頼性を確保することが難しくなっている。ソーシャル・エンジニアリングの主な手法としては、他人になりすま...
文脈の中での限定合理性と神の目から見た判断
認知科学や認知システム工学の分野では、人間は必ず情報制約がある中で、文脈(コンテキスト)に沿って考え合理的に判断している。それを外部から後付で見るとエラーであると判断されることがある。これを、「文脈の中での限定合理性」と呼んでいる。 ...